<足跡化石>1800万年前の哺乳類…岐阜の河原に650個(毎日新聞)

 岐阜県可児市下切の河原で新第3紀(約1800万年前)の地層から計約650個の哺乳(ほにゅう)類の足跡化石が見つかり、11日、発見者らが現地で発表した。同時期の足跡化石としては国内最大規模で、太古の哺乳類の生態解明につながる貴重な発見という。9月の日本地質学会で発表する。

 地元の専門家らで作る「岐阜の地学を学ぶ会」会員で、同県関市立寺尾小教頭の藤岡比呂志さん(50)が、久々利川と可児川の合流点左岸で昨年6月6日に発見した。河川改修工事で土が掘り起こされた泥岩の上に約40センチの等間隔で直線的に6、7個の足跡化石があった。

 藤岡さんは、会のメンバーで岐阜聖徳学園大非常勤講師の鹿野勘次さん(62)に相談。鹿野さんは93年に同県美濃加茂市の木曽川右岸で国内最古の約1900万年前の哺乳類の足跡化石を発見しており、「哺乳類の足跡に間違いない」と判断。2人で詳しく調べ、瑞浪層群の平牧累層と呼ばれる約300平方メートルの地層の上部に4種類の哺乳類の足跡化石約650個を確認。サイやシカ、ゾウなどとみられるが、深さが最大5センチ程度と浅いため足先の確認まではできず、正確な種類の断定は難しいという。

 鹿野さんは「哺乳類が群れて生息していたことを裏付けるもので、生態解明への貴重な発見」と評価。藤岡さんは「市民対象の地質見学会の下見に来て偶然発見した。足跡化石を見つけたのは初めてでうれしい」と話した。

 2人を指導した糸魚川淳二・名古屋大名誉教授(古生物学)は「多数見つかったことに意味があり、生活の跡が見えてくる。おそらく水辺のある場所だろうが、当時の古環境を復元する手がかりになる」と話している。

 河川改修工事は年度内で終了予定で、3月末には化石群は削られて消滅する見込み。可児市教委は16日午後1時から、鹿野さんを講師に市民対象の現地説明会を開く。【小林哲夫、鈴木敬子】

 ◇瑞浪層群

 岐阜県美濃加茂市から可児市へかけての地域に分布、湖に堆積(たいせき)した地層からなる。古い時代から蜂屋累層、中村累層、平牧累層に分けられ、約2400万年前から約1700万年前に堆積。大型動物の化石と植物化石が多く含まれる。

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